2016.6.7
ニュース
近年は非正規雇用者の増加に伴う問題が取り上げられることが増えてきました。
厚生労働省では、この問題解決の一助とするために「キャリアアップ助成金」制度を設けています。
「キャリアアップ助成金」は、有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、いわゆる非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップなどを促進するため、正規雇用への転換、人材育成、処遇改善などの取組を実施した事業主に対して助成する制度です(厚生労働省 都道府県労働局 ハローワークより抜粋)。
キャリアアップと一言にまとめられていますが、助成の対象となる取組は多岐にわたります。
例えば、「健康管理コース」についてですが、事業者は正規雇用の労働者、いわゆる正社員には健康診断を受けさせる義務がありますが、非正規雇用者に対してはその義務がありません。そこで、非正規雇用者を対象に健康診断を実施した場合、労働者に対する処遇改善が認められ、助成金が交付されるというものです。
もちろん、該当するコースによって対象者やその人数等にいくつかの条件はありますが、事業主の方にとっては、雇用状況を少ない負担で改善できる良い機会ではないでしょうか。
奥野
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